「男性牧師からわいせつ被害」 元女性患者、聖路加病院を提訴

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 聖路加国際病院(東京都中央区)に勤務していた男性牧師=退職=に平成29年、病院内でわいせつ行為をされたとして、元患者の女性が2日、男性牧師と病院を運営する学校法人聖路加国際大に計約1160万円の損害賠償を求め、東京地裁に訴えを起こしたと明らかにした。女性は会見で「裁判の中で事実を明るみにし、尊厳の回復を求めていく」と訴えた。

 男性牧師は当時、同病院の患者らに寄り添い、宗教的なケアに当たる「チャプレン」と呼ばれる専任聖職者の1人だった。30年9月に女性への強制わいせつ容疑で書類送検されたが、その後不起訴処分となった。

 訴状によると、女性は29年5月、2度にわたって病院内の牧師控室などで、男性牧師から下半身を触るよう強要された上、胸をなめられるなどのわいせつ被害を受けたと主張している。

 聖路加国際大の広報室は「訴状が届いていないので回答は差し控える」とコメントした。

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