世界がかたずをのんで見守る中、米国の大統領選の投票が3日、東海岸から順次始まった。通常ならば日本時間4日午後には大勢が判明し、どちらかの勝利宣言が出るが、今回は大接戦。共和党トランプ大統領(74)が郵便投票をめぐって法廷闘争も辞さない姿勢もみせており、当落判明に時間がかかるなど、混乱する可能性もある。トランプ氏と民主党バイデン前副大統領(77)は前日の深夜まで、激戦州で必死に支持を訴えた。
【写真】民主党バイデン氏
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◆主な州の投票締め切りと投票日の流れ
▽米東部時間3日午後7時(日本時間4日午前9時) ジョージア、インディアナなど6州。接戦のジョージアは1960年以降に民主党勝利は3回だけ。
▽同午後7時半(日本時間4日午前9時半) ノースカロライナ、オハイオなど3州。ノースカロライナは過去10回の選挙で民主党勝利は08年のオバマ氏だけ。オハイオを落として当選した共和党候補はいない
▽同午後8時(日本時間4日午前10時) アラバマ、ペンシルベニア、フロリダなど17州と1特別区。トランプ氏は激戦のフロリダ州がカギ
▽同午後9時(日本時間4日午前11時) アリゾナ、ニューヨーク、テキサスなど14州。激戦のテキサスが注目。トランプ氏は前回僅差で勝利したミシガン州で連覇できるか
▽同午後10時(日本時間4日正午) アイオワ、ネバダなど4州。アイオワは前回トランプ氏が9・4ポイント差で快勝も、今回はバイデン氏が猛追
▽同午後11時(日本時間4日午後1時) カリフォルニア、オレゴン、ワシントンなど4州。アラスカとハワイの2州を除いて締め切り。08年のオバマ氏勝利報道はこの時間帯。16年は投開票の翌日午前3時前(日本時間午後5時前)にトランプ氏がクリントン氏から敗北を認める電話があったと勝利宣言した。