ペンシルベニア、勝者判明に数日 郵便投票急増で作業に遅れ 米大統領選

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 【ワシントン時事】3日の米大統領選で勝者判定が通常より遅れた最大の理由は、勝敗を左右するラストベルト(さび付いた工業地帯)3州などで開票作業が遅れているためだ。

 米メディアによると、激戦のペンシルベニア州、ミシガン州は郵便投票が急増したことで、当選者の確定に数日を要する見通しという。

 ペンシルベニアの郵便投票は、3日の消印有効で6日までに到着すれば受け付ける。州によると、約900万人の有権者の3分の1が申請した。

 トランプ大統領は4年前の前回大統領選でラストベルト3州を僅差で制し、番狂わせを演じた。ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンの選挙人は計46人。民主党のバイデン前副大統領も同地域の奪還に狙いを絞って、攻勢をかけてきた。

 この中でもペンシルベニアが特に注視されるのは、トランプ氏が今後も到着・開票される郵便投票を「不正」と断じ、集計を容認しない構えを示しているためだ。米メディアによると、4日未明段階でトランプ氏が10ポイント以上リードしているが、民主党員の申請が多い郵便投票の開票結果によって、逆転の可能性も十分にある。

 この3州が郵便投票の処理に時間を要するのは、3日の投票日もしくは直前まで開封作業などに着手できなかったため。フロリダやノースカロライナでは9月下旬から準備に当たることができた。

 各州の選挙人は12月14日に大統領候補への投票を行う。トランプ氏が郵便投票をめぐり法廷闘争に打って出た場合、選挙人がこの期日までに確定しない可能性もある。 

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