父に「家を出ろ」と言われた30歳の男、父を殺害し焼却炉で燃やす…会社乗っ取り図る

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 高松市でペット関連施設を営む会社社長の父親を殺害したなどとして、殺人、死体遺棄・損壊罪に問われた息子の林田崇被告(30)(高松市香南町西庄)の裁判員裁判の初公判が9日、高松地裁(近道暁郎裁判長)で行われた。林田被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

 起訴状によると、林田被告は昨年10月30日午前10時15~30分頃、父親の昭さん(当時70歳)を自宅兼会社事務所で鈍器様のもので複数回殴って殺害した後、遺体を高松市内の被告所有の住宅の床下に隠し、自宅兼会社事務所の焼却炉で燃やし、骨などを可燃ゴミとして出したとされる。

 検察側は冒頭陳述や証拠調べで、林田被告が昭さんから昨年8月、会社を売却するので仕事をやめ、自宅を出るように言われ、昭さんを殺害すれば会社が自分のものになると考えたと説明。林田被告が犯行後、昭さんのスマートフォンから自身宛てに「しばらくでかける。探さないでくれ。色々迷惑かけるが会社のことは頼む」とメッセージを送っていたことなどを明らかにした。

 弁護側は、家族関係が悪化していたのに加え、昭さんから「お前が会社に来てから何をしてくれたんや」などと言われて口論になった末の突発的な犯行だったとした。

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