浴室で死亡した4歳と2歳、コロナに悩む母親…何があったのか


浴室で死亡した4歳と2歳、コロナに悩む母親…何があったのか

 仲良さそうな家族に何があったのか――。16日午前4時45分頃、群馬県安中市松井田町土塩(ひじしお)の住宅の浴室で、藤巻慶ちゃん(4)、愛梨亜(まりあ)ちゃん(2)の兄と妹が倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認された。近くの用水路では、自ら刺したとみられる傷を負った母親(32)が発見され、群馬県警は回復を待って事情を聞く方針。近隣住民には動揺が広がっている。

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 近所の男性(68)は、同日午前7時15分頃に用水路で肩まで水につかった母親を発見したといい、「母親の顔は青ざめていて『大丈夫か』と声を掛けたが返答がなかった」と語った。2人が亡くなったことを知り、「母親と一緒に仲良く散歩していた。信じられない」と驚いた様子だった。

 慶ちゃんが通っていた幼稚園の男性園長(76)は「心が痛む」と硬い表情を見せた。最後に登園した13日もいつもの活発な姿を見せていた。ただ、母親は1週間ほど前から「新型コロナウイルスが心配なのでバス通園をやめたい」「娘は来年入園できるのか」など、毎日のように幼稚園へ不安そうに問い合わせてきたという。安中市によると、愛梨亜ちゃんが9月に定期歯科検診を受けた際、母親から育児相談はなかった。

 重傷の母親は腹や首などに、自ら切り付けたとみられる傷があり、近くに包丁があった。慶ちゃんと愛梨亜ちゃんは両親、祖父母と暮らしており、父親が倒れている2人を発見した。

 捜査関係者によると、母親が無理心中を図った可能性もあるという。



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