郡和子仙台市長は17日の定例記者会見で、市内の新型コロナウイルス感染者の急増に触れ「感染が爆発的に拡大しているという認識はない。クラスター(感染者集団)に由来する患者が多く、人数として増えている」との見方を示した。
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郡市長は「全国的な感染拡大状況を踏まえると、市民、事業者とも改めて気を引き締めなければいけない局面。自分ごととして捉え、感染を広げないために何ができるか、考えて行動してほしい」と呼び掛けた。
飲食業界の支援策「Go To イート」に関しては、プレミアム付き食事券の販売が始まり「地域の飲食店を元気にしようと多くの人が購入に並んだ。沈んでいる経済を持ち上げようという気持ちは歓迎したい」と強調。忘年会シーズンに向け「それぞれが感染対策を取りながら、会食を楽しんでほしい」と期待した。
県立がんセンター(名取市)と東北労災病院(青葉区)、仙台赤十字病院(太白区)の連携・統合協議に関しては「がんセンターを合併症などに有効な治療機能を兼ね備えた病院にするというのが、発端だったと聞く。この方向性は市民にとって大変いいと思うが、統合や移転となると話は変わってくる」と語った。
「3病院がどうなるか分からない中で賛成や反対を表明することは難しいが、仙台圏の医療提供体制に関し、県がどんなビジョンを持っているのか、しっかり聞かせてもらわないと話には乗れない」と指摘した。