「露骨な岸田つぶし」公明広島の乱、菅首相ら静観 衆院3区

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「露骨な岸田つぶし」公明広島の乱、菅首相ら静観 衆院3区

【写真】「次は勝利できるよう政策を磨く」と語る岸田氏

 「斉藤衆院議員を候補として公認します」。19日昼。公明の山口那津男代表は擁立を正式決定した党会合を終えるとすぐに官邸に向かい、菅義偉首相(自民総裁)に報告。首相は黙ってうなずいた。

 公明は2017年の衆院選広島3区で克行氏、19年の参院選広島選挙区で案里氏を推薦した。公明関係者によると、斉藤氏を擁立したのは夫妻の逮捕後、特に支持母体である創価学会の地元支援者から「裏切られた。今後、自民候補は応援しない」などの厳しい声が寄せられたからだ。

 斉藤氏は比例中国選出の当選9回で、環境相や党幹事長を歴任した重鎮。公明は比例中国で現状の2議席維持に危機感があり、与党の空白区となった広島3区を「逃せないチャンス」(党関係者)とみて擁立に打って出た。事前に岸田氏らに打診したが「ぞんざいな返答」(同)をされたこともあり、「広島3区で協力しなければ全国の岸田派議員を支援しない」と態度を硬化させている。

 臆測を呼んでいるのが、首相や二階俊博自民幹事長の動きだ。両氏は岸田氏と距離がある一方、斉藤氏と気脈を通じ、首相は創価学会とも太いパイプがある。岸田氏は19日、二階氏の元に駆け込んだが、二階氏は「(県連独自候補の)公募を進めてくれ」と突き放した。官邸筋は「岸田氏が自分で何とかしろという意味だ」と二階氏の言葉を解説する。

 与党関係者によると、公明の擁立方針は今月上旬には、首相や二階氏に伝わっていたという。「黙認」を決め込む両氏に「総裁選を見据えた露骨な『岸田つぶし』」との見方が与党内で広がる。

 苦しい立場に追い込まれたのが、自民県連の公募を主導している岸田氏だ。19日には記者団の前で「党が選挙にどう臨むのかが問われている」と首相や二階氏を強くけん制。岸田派幹部は「やり方があまりに理不尽だ」と猛反発する。ただ、岸田派には公明の支援なしには当選が厳しい議員も多く、動揺も広がる。

 派内からは岸田氏に対し「これくらい調整できなければ、総理になんかなれない」(中堅)と冷ややかな声も出始めている。 (森井徹、河合仁志)

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