北海道内では21日、新型コロナウイルスの感染者が新たに234人確認された。札幌市手稲区の手稲渓仁(けいじん)会病院と小樽市の小学校ではクラスター(感染集団)が発生した。小学校でのクラスターは道内で初めて。札幌市の80歳代男性2人と旭川市の年代・性別非公表の1人の死亡も確認された。
札幌市では、新たに161人の感染が判明した。このうち61人の感染経路が分かっていない。
手稲渓仁会病院で感染が分かったのは、20~80歳代の入院患者9人と職員4人の計13人。同病院は、重篤な救急患者を受け入れる「3次救急医療機関」に指定されており、急患の受け入れは続けるが、不急の手術や検査、予約患者以外の外来診療を今月24日まで休止するという。
小樽市では、市立稲穂小の児童5人と教職員1人の感染が明らかになり、クラスターと認定された。児童5人は同じクラスで、同小は、このクラスを学級閉鎖とした。
このほか、既に公表されている医療機関や福祉施設のクラスターで、感染者がさらに増えた。
北広島市の障害者支援施設では、新たに利用者2人の感染が分かり、同施設の感染者は計99人になった。旭川市の慶友会吉田病院では、新たに入院患者や看護師ら5人の感染と感染者1人の死亡が確認された。同病院の感染者は計87人、死者は計8人に達した。また、札幌田中病院(札幌市手稲区)を運営する医療法人によると、新たに職員3人の感染が判明し、感染者は計70人となった。
◇
札幌市教育委員会は、市立光陽中(同市北区)と市立篠路西中(同)でそれぞれ生徒1人が感染したと発表した。両校は学級閉鎖とした。