駐日本国大韓民国大使館特命全権大使に内定したカン・チャンイル(姜昌一・68)日韓議員連盟名誉会長は23日、「日韓関係が難しいから(私が)行くことになった」とし「そうでなければ政治家(出身が)行く必要はないではないか」と述べた。
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同氏はこの日午後、「ニュース1」との通話で、「韓国政府が悩んでいることを私が行って伝えることになる」とこのように明らかにした。
慰安婦や強制動員など複雑に絡み合っている日韓関係を改善する構想については、「(駐日大使に内定したからには)私は今政治家ではない」とし「政府の話を聞いて行動しなければならず、政府に尋ねなければならない」と慎重に答えた。
同氏の駐日大使内定のニュースはこの日午後、韓国大統領府による発表で伝えられた。大統領府のカン・ミンソク報道官は記者会見で、「当事国の大使任明の同意手続きなどを経て任命する予定だ」と明らかにした。
1952年生まれのチェジュド(済州道)出身で、国会議員に4回当選した同氏は、与党でも数えられるほどの「日本通」である。
済州道のオヒョン高校とソウル大学国史学科を卒業した後、日本の東京大学で修士号(東洋史学)と博士号(文学)の学位を取得した。その後、東京大学文学部の客員研究員、韓国培材大学日本学科教授を経て、2004年17代総選挙でウリ党候補として済州選挙区で当選した。
以後、同氏は日韓関係など日本関連事案においてリーダーシップを発揮し、昨年の日本による輸出規制でも訪日団として参加した。21代総選挙では不出馬を宣言した同氏は、2017年から日韓議員連盟の幹事長・会長を歴任し、10月に同連盟の名誉会長に任命された。