トランプ氏、上院決選投票でジョージア州入りへ 共和党内から懸念も


トランプ氏、上院決選投票でジョージア州入りへ 共和党内から懸念も

ただ、トランプ氏はここ数週間、敗北に終わった大統領選の結果に執着する一方で、ジョージア州の当局者への批判を展開。同州の投票プロセスに疑念を呈するとともに、共和党候補の1人に懐疑的な姿勢を示している。

情報筋2人によると、トランプ氏は最近の電話協議でジョージア州のブライアン・ケンプ知事を「まぬけ」「いかれた奴」と批判したほか、同州のケリー・レフラー上院議員が11月3日の投票で過半数を獲得できなかったのはなぜかと質問したという。トランプ氏は昨年12月、空席となった上院の議席にダグ・コリンズ下院議員を充てるようケンプ知事に働きかけたものの、ケンプ氏はレフラー氏を任命した経緯があり、トランプ氏はこの点に繰り返し不満を示している。

トランプ氏が公式、非公式に批判を繰り返していることに、共和党関係者の間では懸念が高まっており、決選投票へのトランプ氏の介入が逆効果になる可能性も指摘されている。

民主党が決選投票で2議席とも制することができれば、バイデン次期大統領の最初の2年間の政権運営は大きく変わる。その場合、上院の議席は50対50のタイとなり、ハリス次期副大統領が決定票を投じることが可能になるため、バイデン氏は閣僚の指名や判事の承認にあたり判断に余裕が出てくる。

だが、共和党が1議席でも獲得すれば、同党のマコネル院内総務が引き続き上院の支配を握ることになり、民主党はより多くの妥協を強いられる。



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