経済活動も重視のドイツ、本格ロックダウン検討 第2波抑え込めず英仏上回る


経済活動も重視のドイツ、本格ロックダウン検討 第2波抑え込めず英仏上回る

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 ロベルト・コッホ研究所が11日公表したドイツの1日当たりの新規感染者数は2万9875人、死者数は598人で、いずれも過去最多を更新した。欧州疾病予防管理センター(ECDC)の集計で、過去2週間の人口10万人当たりの新規感染者数320・0人(11日時点)は、英国の319・9人、フランスの230・3人を上回った。

 ドイツは11月2日から、飲食店などを閉鎖する部分的なロックダウン(都市封鎖)に入ったが、春とは異なり、経済活動も重視して小売店の営業は認めていた。だが12月に入っても、目標としていた「過去1週間の人口10万人当たりの新規感染者数50人未満」の達成にはほど遠い状況が続いている。

 独国立科学アカデミー・レオポルディーナは8日、24日から少なくとも来年1月10日まで、スーパーや薬局などを除く小売店を閉鎖するなど現状より厳しいロックダウンを導入すべきだとの声明を発表した。一部の州は先行する形で、小売店閉鎖などの措置を決定。メルケル首相も9日の連邦議会で「接触する人の数を可能な限り少なくするため、小売店を閉鎖するという勧告は正しい」と述べ、州首相らと近く対応を協議する見通しだ。

 欧州では、英国がイングランドでのロックダウンを2日に解除し、フランスも15日に夜間を除き外出制限を緩和する方針。だがクリスマスや新年に人と人との接触が増すことによる感染拡大を警戒し、英仏でも緩和に慎重論が出ている。

 フランスは当初、クリスマスイブと大みそかに限って夜間の外出制限を解除する予定だったが、大みそかについては見送った。【ベルリン念佛明奈】



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