2世代トヨタ「ミライ(MIRAI)」。[写真 韓国トヨタ]
現代自動車が今年のグローバル水素電気自動車市場で圧倒的な1位に君臨した。反面、競争ブランドであるトヨタとホンダの水素電気自動車販売は急減して「水素韓日戦」で韓国が大きく先んじた。
韓国のエネルギー調査機関「SNEリサーチ」は、今年7-9月期(1~9月)まで現代車はグローバル市場で水素電気自動車4917台を販売したと14日明らかにした。この期間、グローバル水素電気自動車販売量は6664台で現代車の市場占有率は73.8%を記録した。占有率は昨年同期(44.3%)より大幅に増えた。
水素電気自動車ネクソ(NEXO)の販売が際立っていた。現代車によると、ネクソは先月まで内需市場で865台、海外で5453台が売れて合計6318台(卸売基準)を記録した。また今年は水素電気トラック「エクシエント(XCIENT)」を欧州に輸出するなど商用車市場も本格化した。
反面、グローバル2位のトヨタの販売は大きく落ち込んだ。同じ期間、トヨタは767台を記録して昨年より61.8%減少した。7-9月期までの市場占有率も昨年29.1%から11.5%に急減した。3位を記録したホンダも187台を販売して昨年同期比27.2%減となり、市場占有率は2.8%にとどまった。
トヨタの不振は乗用水素電気自動車ミライ(MIRAI)の販売が低調だったためだ。SNEリサーチは「モデルの老朽化と新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)余波によって米国工場生産が中断し、物量まで縮小したことが作用した」と明らかにした。
トヨタは来年、米国市場で第2世代ミライで反撃に出る予定だ。第2世代ミライの1回の充電走行距離は400マイル(643キロメートル)で第1世代より約30%伸び、価格は約6万ドル(約624万ウォン)ラインとなっている。SNEリサーチは「今月の日本発売に続き、来年初めに米国市場に発売する第2世代モデルが市場地図に変数として作用する可能性がある」とし「来年現代車とトヨタ間の競争が過熱し、市場規模も大きくなるだろう」と明らかにした。
中国水素電気自動車「Wulong」と「Golden Dragon」なども今年グローバル市場で存在感を見せた。2社は水素電気トラックと水素電気バスの販売が急増して成長を遂げた。
7-9月期の累積グローバル水素電気自動車登録台数は6600台余りで昨年より小幅で減少したが、7-9月期販売は2594台で昨年同期より27.2%増加した。
SNEリサーチは「今年のグローバル市場は昨年と比較して大幅の変動はないものとみられる」とし「現代車はネクソの販売が正常軌道に乗り、水素電気トラック『エクシエント』の販売も本格化するにつれて、当面成長が持続するだろう」と明らかにした。