(CNN) 先月の米大統領選で選ばれた各州の選挙人による投票が14日に行われ、民主党のバイデン前副大統領が過半数の票を獲得した。
選挙人投票は米東部時間の午前10時すぎから始まった。全米50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人団が各地の議事堂などに集まり、全員が一般投票の結果に従って投票した。
トランプ大統領の陣営は一般投票で敗北した州の議会に対し、同氏に投票する別の選挙人団を立てるよう呼び掛けていたが、これに従った州はなかった。
バイデン氏は同午後5時すぎ、カリフォルニア州の選挙人55人の票を獲得した時点で、過半数ラインの270票を超えた。
この結果は来月6日に開かれる連邦議会の上下両院合同会議で集計され、バイデン氏の当選が正式に確定する見通しだ。
トランプ大統領は選挙に不正があったとして法廷闘争を展開したが、その訴えは激戦州の裁判所や連邦最高裁でことごとく退けられている。14日にはウィスコンシン州最高裁が選挙人投票の直前、トランプ陣営の主張をまたひとつ退ける判断を下した。
一部の州は抗議運動や暴力に備え、選挙人投票の場所や入り口を非公開にするなど、安全対策を強化してこの日に臨んだ。