現代車サンクトペテルブルク工場。年間23万台の生産能力を持つ。 写真=現代自動車
現代自動車がロシアのサンクトペテルブルクにある旧GM工場の買収を完了した。現代車ロシア法人は22日(現地時間)、オンライン記者会見で「今回の契約は先月初めに完了した」とし「新型コロナの影響でいつ生産を始めることになるかは分からない」と明らかにした。
GMは2008年、サンクトペテルブルク郊外のシュシャリに年産10万台規模の乗用車工場を建設した。しかしロシアの経済難が深刻になり、GMも成果を出せない海外事業を整理する政策を展開し、2015年に工場を閉鎖した。ロシア連邦反独占庁は今年8月、現代車がGMサンクトペテルブルク工場を買収する契約を承認した。
現代・起亜車はすでにサンクトペテルブルクに年産20万台規模の工場を保有している。今回のGM工場を合わせると計30万台以上に生産能力が拡大する。昨年ロシアで計40万台以上を販売した現代・起亜車は、ロシア自動車ブランド「ラーダ(LADA)」に続いて販売台数が2、3位に入るほどロシアで人気がある。
ただ、今年は新型コロナのため状況が良くない。現代車ロシア法人は「今年のロシア自動車市場は前年比10%減の160万台の販売にとどまる見込み」とし「現代車は16万3000台を販売するのが目標」と明らかにした。