接近する現代車-アップル…iPhoneでエンジン始動


現代自動車の鄭義宣(チョン・ウィソン)会長(左)、アップルのティム・クックCEO
現代自動車の鄭義宣(チョン・ウィソン)会長(左)、アップルのティム・クックCEO

現代自動車が電気自動車ブランド「アイオニック」の最初のモデル「アイオニック5」の外部ティーザーイメージを公開した。今後、軽油(ディーゼル)エンジンは新規開発しないことにした。アップルのiPhoneで自動車のドアを開け、エンジンをかけるサービスも導入する。エコカー中心のモビリティーサービス会社への変身を宣言した現代車の動きが速まっている。

現代車が13日に公開した「アイオニック5」は、現代車グループの電気自動車専用プラットホーム「E-GMP」を初めて適用したモデルだ。国内だけでなくグローバル市場で現代車の電気自動車競争力を判断する車種に挙げられる。この日公開されたティーザーイメージは「アイオニック5」の前面・後面・側面で、デザイン全体の方向が表れている。ヘッドランプと後尾灯・ホイールなどに適用した「パラメトリック・ピクセル(Parametric Pixel)」は、イメージを構成する最小単位のピクセルを形象化している。現代車は「アイオニック5ならではの差別化したデザイン要素でアナログとデジタルを融合し、世代を貫通するという意味を込めた」とし「今後のアイオニックブランド車両にも適用する予定」と明らかにした。

また、車両上段部は全体を覆う「クラムシェル(Clamshell、貝殻のように開く構造)」フードを適用した。面と面が接して線ができるパーティングラインを最小化し、ハイテク要素が目を引くという評価だ。側面部は現代車の電気自動車で過去最大となる直径20インチの空気力学構造適用ホイールを搭載した。

イ・サンヨプ現代デザイン担当専務は「アイオニックブランドは電気自動車のデザインに新しい基準を提示する」と述べた。現代車は来月、オンラインを通じてアイオニック5の公開行事を進める。

一方、現代車はアイオニック5の販売に合わせて、新規ディーゼルエンジンの開発を昨年末から中断していることが分かった。現代車の関係者は「開発中断が生産中断を意味するわけではない」としながらも「大きな枠で自動車ラインナップをエコカーに再編する」と説明した。ディーゼルとは違いガソリンの場合、新型エンジン開発作業を続ける。ハイブリッドとプラグインハイブリッド(PHEV)の車種にもガソリンエンジンが必要であるからだ。現代車は先月10日にオンラインで開催した「CEOインベストデー」で、「2040年から米国と欧州、中国など主要市場で純粋な内燃機関自動車の販売を中断し、電気自動車を中心にした電動化車両だけを販売する」と明らかにした。これを通じてグローバル電気自動車市場でシェア8-10%を達成するのが目標だ。

また、現代車は現在、ソナタ・K5・アバンテなどで使用できる「デジタルキー」機能をアップルiPhoneでも利用できるサービスを導入する。これまではグーグルのアンドロイドOSを搭載したサムスン電子やLGエレクトロニクスなどのスマートフォンだけが可能だった。自動車業界によると、現代車は近いうちに新車だけでなく従来の車種(現代・起亜・ジェネシス)にもアップルのiOS用デジタルキーを順次適用する。韓国スマートフォン利用者のうち約20%、米国市場の約50%を占めるiPhoneの利用者は今後、キーを持たずに現代系列車を運転することができる。iPhoneと同じくiOSを搭載したアップルウォッチもデジタルキー適用対象になる可能性がある。現代車関係者は「年内の適用を目標にしている」と明らかにした。



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