ワシントン(CNN) ブリンケン米国務長官が今年3月半ばもしくは下旬に、初の外遊先としてベルギー・ブリュッセルあるいはアジア太平洋地域への訪問を計画していることが14日までにわかった。
準備段階にあるというこの歴訪案に通じる関係筋がCNNに明らかにした。ブリュッセルでは北大西洋条約機構(NATO)加盟国の外相らとの会合を想定しているが、最初に訪れるのが欧州かアジア太平洋なのかはまだ決定していないとした。
アジア太平洋を訪問した場合、目的地は日本、韓国、オーストラリアになる見通しで各国の外相と会談する予定。この歴訪にはオースティン米国防長官も同行する可能性がある。
ただ、関係筋によると、バイデン政権は新型コロナウイルスの感染状況を注視しており、ブリンケン長官のこの歴訪計画が変更される可能性もある。バイデン政権は同盟国重視の路線を打ち出しているが、新型コロナの影響で政権高官らの外国訪問を見合わせ、電話会談を重ねている。
国務省のプライス報道官によると、ブリンケン長官は新型コロナのワクチン接種は既に受けた。長官がまだ外遊していないことについては、バイデン政権内に必要不可欠あるいは差し迫った事情がある以外の旅行は差し控えるとの一般的な総意があるためとした。