米内務長官に先住民のハーランド氏 上院が指名承認



上院で指名が承認されたハーランド氏。先住民初の米内務長官となる/Leigh Vogel/Pool/Getty Images

上院で指名が承認されたハーランド氏。先住民初の米内務長官となる/Leigh Vogel/Pool/Getty Images

(CNN) 米上院は15日、バイデン大統領が先住民のハーランド下院議員を内務長官に指名した人事案を、賛成多数で承認した。

採決は賛成51、反対40。与党・民主党議員全員に加え、野党・共和党からも重鎮のリンゼー・グラム議員ら4人が賛成票を投じた。

先住民が閣僚に就任するのは初めて。ハーランド氏は2018年に先住民の女性として初めて下院議員となった2人のうちの1人だった。

内務長官は天然資源や国有地の管理、先住民政策を担当する。共和党議員らは、ハーランド氏が過去に公有地での石油・ガス採掘をめぐりフラッキング(水圧破砕法)に反対を表明したことや、地球温暖化対策の決議案「グリーン・ニューディール」の提出者に加わっていたことなどを問題視し、「過激」な人物だとして指名に反対した。

ハーランド氏は共和党からの追及に対して個人的な立場を示さず、指名が承認されればバイデン政権の政策実行に努めると強調した。



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