(CNN) 米共和党の保守強硬派で、トランプ前大統領の忠実な擁護者でもあるマット・ゲーツ下院議員(フロリダ州選出)が、肉体関係を持ったとする女性たちの裸の写真や動画を他の議員に見せていたことが分かった。複数の情報筋が明らかにした。下院本会議場で写真などを見せたこともあるという。
写真や動画を直接見せられた2人を含む複数の情報筋によると、ゲーツ氏は携帯電話に女性たちの画像を表示し、性的関係を持ったと主張。情報筋の1人によると、動画の一つでは裸の女性がフラフープと一緒に映っていたという。
ゲーツ氏は性的人身売買容疑で司法省の捜査対象になっている。今回の写真が司法省の捜査と関連していることを示す情報はない。
ゲーツ氏は38歳で、16年に連邦議員に当選。4年を超える議員生活の中で何度も物議を醸してきた。司法省はトランプ政権の終盤、フロリダ州の別の政治家に対する広範な捜査の一環として、ゲーツ氏に対する捜査に着手。情報筋2人によると、連邦当局者はゲーツ氏が当時17歳の少女と肉体関係を持っていなかったか、また他の女性との関係が性的人身売買や売買春を禁じる連邦法に違反していなかったか、調べを進めているという。
ゲーツ氏は「私にかけられた疑いに真実は一片たりとも存在しない」として容疑を否定。3月30日には自身は恐喝の被害者だと主張し、米連邦捜査局(FBI)が別途捜査に乗り出している。
ゲーツ氏は声明で、「家族と私はここ数週間、司法省の元当局者が関与する組織的な恐喝の被害を受けている。彼らは私を中傷すると脅しつつ、2500万ドル(約27億円)の支払いを要求している」と説明。この問題で連邦当局者と協力していることを明かし、「私の父親は犯罪者を捕まえるため、FBIの指示で盗聴器を身に付けている」としている。
ゲーツ氏が議員らに見せたとされる画像や動画について、ゲーツ氏本人や広報担当のコメントは得られていない。