米、30年までに温室ガス半減と表明 各国首脳も対応訴え 気候サミット


米、30年までに温室ガス半減へ バイデン大統領が表明

(CNN) バイデン米大統領が40の国・地域の首脳らを招待したオンラインでの気候変動サミットが22日、2日間の日程で開幕した。バイデン氏は冒頭、米国が2030年までに温室効果ガスを05年比50~52%削減すると表明し、気候変動や炭素排出抑制の取り組みで世界をリードする姿勢を示した。

米国はオバマ政権時代の15年、地球温暖化対策の国際的な枠組みである「パリ協定」への参加の際に25年までに26~28%の削減を約束したが、その目標を大きく引き上げる形となる。

当局者の一人は、自ら高い目標を掲げることで、他国にも目標引き上げを説得しやすくなるとの考えを示した。今年後半には英グラスゴーでの気候変動サミットが予定されている。

バイデン氏は演説で、気候変動への取り組みはすべての分野で行われ、労働者の雇用を生み出すものになると言及。「ただ繁栄するだけでなく、地球全体にとってより健康的で、公正、クリーンな経済の構築に向けて行動する必要がある」と語った。

バイデン氏はまた「こうした取り組みにより米国経済は2050年までに実質的な排出量がゼロになるだろう」との見通しを示した。

当局者によると、バイデン政権が目標値を決めたのは21日午前。設定に当たっては政府機関や科学者、各産業の代表者、知事や市長などと議論を重ねた。



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