(CNN) 米連邦航空局(FAA)は27日までに、民間旅客機の乗客による機内でのマスク着用義務違反は今年1月中旬以降、報告を受けただけで約1900件に達したと発表した。
機内での危険な行動などを含めた場合は約2500件で、新型コロナウイルス対策のマスク装着違反行為が圧倒的な比率を占める結果となった。
FAAは1月半ば以降、機内での理不尽な振る舞いを一切容認しない対策を打ち出している。これら行為に関与した乗客22人に対しては罰金刑も求めた。
一方、空港で手荷物検査などに当たる米運輸保安庁(TSA)は27日までに、旅行する際のマスク着用義務に違反したとして計1300人を対象にした調査を開始したと発表した。
TSA幹部は、同庁職員が物理的な攻撃を受けた60件以上も同じく調べていると述べた。同幹部はCNNの取材に、TSAに寄せられたマスク着用の違反行為の詳しい件数は承知していないとも述べた。
TSAとFAAへのマスク着用違反行為などに関する報告提出は異なる方法で実施されている。このため同一の事案がこの2機関に報告されている可能性もある。