タリバン、ジャララバード制圧 残る主要都市は首都カブールのみに/タリバンは、権力移譲へ向けた交渉協議のため、戦闘員はカブール市内には入らず、郊外で待機している

速報:アフガニスタンの3人の当局者は、タリバンの武装勢力が首都カブールの郊外に入ったことを確認した。
ここは、まだタリバンに陥っていない最後の主要都市である。

戦闘員は首都カブールのゲートには入らず、郊外で待機する
アフガニスタンの首都カブールのゲートで待機するように指示されたタリバン戦闘員は、市内には入らないと報道官が発表。彼らは、アフガニスタンの首都カブールの郊外にある

タリバン、すべての主要都市制圧 アフガニスタン首都に迫る
2021年8月15日

アフガニスタンで進攻を続ける反政府組織タリバンが15日までに、北部バルフ州の州都マザーリシャリーフと東部の主要都市ジャララバードを制圧した。アフガニスタン政府の下に残る主要都市は首都カブールのみになった。そのカブールにも同日朝、タリバンが入ったとの情報があるが、戦闘員が首都の近郊に迫った状態だとの情報もある。

首都カブールに15日朝、「全方面から」タリバンの戦闘員が入ったとの情報が出ている。一方、アフガニスタン大統領府の公式アカウントはツイッターに、「カブールで散発的な発砲があったが、カブールは攻撃されていない。国の治安部隊と国防軍は街の治安を確保するため、国際社会のパートナと協力している。情勢は掌握している」と書いた。

タリバンは声明を発表
し、戦闘員に対して首都の入り口に留まるよう指示したと表明した。タリバンはさらに、首都と市民の安全はアフガニスタン政府次第だとして、権力の平和的移譲へ向けた協議が続ていると述べた。

タリバンはさらに声明で、国民に国内にとどまるよう呼びかけ、「あらゆる経歴の人たちに、将来的なイスラム制度の中に自分がいる様子を思い浮かべてほしい。新しいイスラム制度では、責任ある政府が奉仕し、全員に受けいられるようになる」と強調した。

米軍を中心とした外国駐留軍が20年の軍事作戦を経て撤退すると、タリバンは一気に国内で進撃を続けて、勢力範囲を拡大した。一連の戦闘でこれまでに25万人以上が家を追われ、その多くが安全を求めて首都カブールに避難している。(bbc引用抜粋)

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