中国東北部の大連で感染爆発が起きている。1日の感染者数が前日の2倍ペースで増えていることから、移動制限や学校の閉鎖などの対策を取り始めた。早晩都市封鎖を余儀なくされるだろう。
中国大連市、コロナ集団感染拡大 移動制限など対策強化
11/12(金) 14:40配信 ロイター
[北京 12日 ロイター] – 中国北東部の港湾都市、大連市では新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が拡大している。中央政府が感染沈静化を急ぐよう指示したことを受けて、市当局は市外への移動制限、学校の対面授業削減、文化施設の閉鎖を行うなど、対策を強化している。
12日に公表されたデータによると、大連市で11日に報告された市中感染者は52人で、前の日の21人から倍以上に増加。全国的に感染再拡大が始まった10月中旬以降で、1日当たりの感染者数は他の都市を上回っている。
中国では10月17日から11月11日の間に、合わせて1149人の市中感染者が報告された。海外の多くの国と比べると感染者数は極めて少ないが、中国政府が「ゼロコロナ政策」を堅持する中、地方当局は感染抑制に向けてあらゆる手段を講じている。
中国国家衛生健康委員会は11日、大連で開いた会合に触れ「流行を短期間で沈静化し、製造業や人々の生命への影響を最小限に抑えるため、対応策を迅速に導入するとともに、その質を高めるべき」とした。
大連市当局は、公共交通機関の運行に制限を掛けたほか、不必要に市を離れることのないよう市民らに指示。運輸関連の当局者によると、市外に移動する人の数は96.5%減少し、1日当たり平均で918人となっているという。
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当の北京市でも感染者が出続けている状況
黒井中国で新規感染者が出ているのは大連の遼寧省だけでなく、河南省や北京市などでもぽつぽつと見つかっている状況だ。北京五輪前ということもあり過度な対策を取りたくないのかもしれないが、それでは中国のお家芸の封鎖&検査が使えない。東京五輪を抱えながら感染対策に苦しんだ日本の気持ちがようやく理解できたか。
中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は7省市区で79人…大半が遼寧省、北京市でも=11/11
11/12(金) 10:33配信 マカオ新聞
中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も局地的な市中感染確認例が度々出現している状況。
最近では、雲南省のミャンマー国境付近での市中感染確認が続くほか、7月下旬には江蘇省南京市の南京空港で感染力の強いデルタ株のクラスターが発生して各地へ波及するなどの事案があり、9月上旬には福建省の一部でデルタ株の市中における伝播が出現、同月下旬には黒竜江省ハルビン市でもデルタ株の市中感染確認例が出現した。さらに、10月中旬以降は内陸部のシルクロード観光エリア一帯を訪れた国内団体旅行客の移動をきっかけとした伝播、黒竜江省など各地で新たな市中感染の広がりが出現している。
中国の国家衛生健康委員会(NHC)が11月12日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月10日の中国本土における新規市中感染確認は79人(前日から32人増)だったとのこと。内訳は、遼寧省52人(大連市)、河南省12人(鄭州市6人、周口市6人)、北京市6人(海淀区4人、朝陽区2人)、黒竜江省5人(黒河市)、河北省2人(辛集市)、江西省1人(上饒市)、雲南省1人(徳宏タイ族チンポー族自治州)。このうち河南省11人、遼寧省5人の計16人が無症状感染から感染確認に転じたもの。中国本土で市中感染確認例が出現するのは27日連続で、2日連続増となった。市中の無症状感染例については10日連続で出現し、遼寧省5人(大連市)、内モンゴル自治区2人(アルシャー盟)、北京市1人(海淀区)、吉林省1人(吉林市)、江西省1人(上饒市)、河南省1人(周口市)、雲南省1人(徳宏タイ族チンポー族自治州)の計12人(前日から11人減)という。
11月11日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1280人(うち輸入性が377人)で、重症者は20人(輸入性3人)。無症状の患者533人(輸入性357人)が医学観察下にあるという。
中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。今年5月下旬に広東省で発生した大規模再流行、7月下旬に南京空港で発生したクラスターに端を発し10を超える省市とマカオへ波及した再流行、9月上旬に福建省のホ田市からアモイ市など省内の大都市に波及した約470人規模の再流行、9月下旬に黒竜江省ハルビン市を中心に出現した約90人規模の再流行についてもデルタ株によるものだが、それぞれ約1ヶ月で封じ込めに成功した実績がある。9月の福建省と黒竜江省のケースは、いずれも一部地域にとどまり、省外への拡散は確認されていない。
しかしながら、10月中旬以降、中国本土の多くの地域で感染力の強いデルタ株の市中感染例が散発している状況。初期に出現した内モンゴル自治区及び甘肅省を中心としたシルクロード観光地関連では、感染者の多くが観光のためエリアを跨いで移動していたことから、省区を越えて波及した。近日では、発端とされる2省区の状況は落ち着いている。このほか、時期を同じくして別の輸入性感染例から市中感染につながった異なる伝播チェーンが各所で出現している状況。中でも、遼寧省や河南省で感染確認例が増大している。ここまで再流行は全国約20の省市区へ拡大し、その範囲、感染確認数とも年初来最大規模となっている。なお、これまでのところマカオ、香港と陸で接する広東省には波及していない。
このほか、マカオ特別行政区では11月11日まで33日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区でも同34日連続ゼロを維持した。
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黒井今のところ各省とも都市封鎖に踏み切っている気配はないが、これから冬が本番になることを考えればいずれ封鎖に追い込まれるものと考えられる。既に北京五輪は無観客と決まっているが、その北京でも感染が広がっているのが非常に怪しい。開催期間中に集団感染が起き選手団ごと封鎖されかねない。