韓国の2021年12月の輸出額が過去最高になったものの、貿易収支が2020年4月以来の赤字となってしまったようだ。要するにコロナショックレベルだ。エネルギー価格や原材料価格の高騰、ウォンの暴落など複数要因が考えられる。輸出すればするほど赤字になる時点で韓国に未来はないのだ。
韓国、過去最高輸出額も…貿易収支は20カ月ぶりに赤字転落
1/2(日) 9:28配信 中央日報日本語版
先月の輸出額が1カ月ぶりに再び過去最高額を更新した。だがエネルギーを中心に原材料価格が大幅に上がり貿易収支は赤字に転落した。
産業通商資源部は1日、先月の輸出額が前年比18.3%増加した607億4000万ドルを記録したと明らかにした。昨年11月に604億4000万ドルで初めて月間輸出額600億ドルを超えてからさらに過去最高輸出額を更新した。これに対し先月の輸入額は2020年12月と比較して37.4%増加した613億2000万ドルを記録した。輸入額が輸出額を上回り貿易収支は5億9000万ドルの赤字となった。輸入額が輸出額を上回ったのは新型コロナウイルスの感染拡大が本格化し始めた2020年4月の9億5000万ドルの赤字から20カ月ぶりだ。2020年4月を除くと米国発の金融危機があった2008年に赤字を記録した。
先月まで含めた昨年の全輸出額は6445億4000万ドルで、貿易統計を集計し始めた1956年からの66年で最高額となった。これまでの最高輸出額は半導体のスーパーサイクル(長期好況)があった2018年の6049億ドルだった。当時と比較し昨年の輸出額は約396億ドル多い。これに先立ち産業通商資源部は昨年の累積輸出額が先月13日午前11時36分を基準としてすでに2018年の全輸出額を超えたと明らかにした。
◇エネルギー価上昇で赤字
輸出額が連日最高記録を塗り替えているが、貿易収支が赤字に転落したのはエネルギーを中心にした原材料価格がそれだけ大きく上がったためだ。最近の暖房需要増加で先月は原油輸入額が前年より73.8%、石油製品が177.5%、ガスが97.1%増えた。
世界経済が新型コロナウイルスによる景気低迷から抜け出し中間財や資本財の需要が大きく増えたのも貿易収支赤字に影響を及ぼした。実際に先月は中間財輸入が43.6%、資本財輸入が9.5%増えた。製造業が多い韓国は中間財と資本財輸入が多い。
韓国政府はこうした貿易収支赤字は一時的現象だと説明する。産業通商資源部関係者は「冬季エネルギー需要が増えて輸入額が増えるのは仕方ない現象。日本など主要国は韓国より先に貿易収支赤字を出している」とした。エネルギー価格上昇で輸入額が増えたが、それだけ輸出増加傾向も強いため冬が過ぎれば再び黒字に転じるだろうと韓国政府はみている。
韓国政府のこうした説明にもかかわらず、貿易収支に赤字に対する懸念は大きい。エネルギーを中心に始まった物価上昇が他の品目に広まれば、韓国企業の費用負担は大きくなり続けるほかはないからだ。実際に米連邦準備制度理事会(FRB)も最近の物価上昇率が「一時的でないかもしれない」とみて資産買い入れ縮小(テーパリング)の速度を高めると明らかにした。早ければ今年上半期から米国の金利引き上げが本格化すれば、ウォン相場がいまよりさらに落ちかねない点も負担だ。ウォンの価値が下落すればウォン換算した輸入額負担が大きくなる。
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産業通商資源部は今年の輸出額目標を昨年の過去最高額を超えた7000億ドルとした。ただ先月の貿易収支赤字でもあらわれたように、エネルギー価格を中心に高くなった原材料価格と、継続する新型コロナウイルスによるサプライチェーン不安は依然として変数だ。最近出現したオミクロン株がサプライチェーンへの支障を引き起こす場合、輸出への負担もそれだけ大きくなることになる。
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パッパラ文在寅の自画自賛と現実逃避で国家破綻へ
黒井韓国政府は一時的だと楽観的な予測を飛ばしているが、どう考えても一時的ではなく長期化する見込みだ。オミクロン型変異株の感染爆発はまだ始まったばかりで、これから世界の貿易にどれだけの影響を及ぼすか想像もつかない。既に航空便が数千便キャンセルされたという報道も出てきているが、それは序の口に過ぎない。
黒井日本を引き合いに出すのが韓国らしい、とネットユーザーのコメント欄で書かれていた。日本の方が先に貿易赤字に転落しているから、韓国が貿易赤字であっても大丈夫という論理は理解し難い。パッパラ文在寅政権の愛国心と自画自賛で韓国経済は既に立ち直れなくなった。とどめのウォン暴落で国家破綻への道を歩むだろう。