これは手厳しい。中国に寛容だった米ゴールドマンだが、このたびオミクロン型変異株の感染爆発を受けて今年の成長率予測を4.8%から一気に4.3%にまで引き下げたのだ。引き下げ幅としてそれなりに大きいし、何より中国のゼロコロナが成功しないと言ってるように聞こえるからだ。
ゴールドマン、中国の2022年成長率予想を引き下げ-感染封じ込め困難
1/12(水) 1:38配信 Bloomberg
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループは、今年の中国の経済成長率見通しを従来の4.8%から4.3%に引き下げた。感染力がより強い新型コロナウイルスのオミクロン変異株拡大を抑え込むのが一段と困難になっていることを理由に挙げた。
中国担当チーフエコノミストの閃輝氏を含む同行エコノミストらは、コロナ関連の制限措置により成長率が0.9ポイント押し下げられるとリポートで指摘。ただ、金融緩和と財政出動でその影響が一部和らぐと説明した。
感染拡大および、それに伴う制限措置によるマイナスの影響は、今年1-3月(第1四半期)に最も大きくなる見込みだと、エコノミストらは予想。中国は厳格な感染封じ込め策であるゼロコロナ政策を追求している。
4-6月(第2四半期)には、冬が終わり感染を制御しやすくなる上、ワクチンのブースター(追加免疫)接種が一段と進むとの想定から、景気は持ち直すとの見方も示した。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値では、2022年の中国成長率は5.2%の見通しで、ゴールドマンの予測はそれより低い。
原題:Goldman Lowers China 2022 Growth Forecast to 4.3% on Omicron(抜粋)
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ゴールドマンにしか見えない中国崩壊シナリオ
黒井ゴールドマンは先日のビットコイン暴落中に「BTCは1,000万円になる」と主張するなど他の機関投資家の2歩3歩先を行ってるような雰囲気をたびたび見せる。中国の成長率に関してもエコノミスト予想値は5.2%だが、それと比較して0.9ポイントも低い。ゴールドマンにしか見えない中国の悲惨な未来図があるのかもしれない。
黒井コメント欄は様々な意見で溢れていた。東南アジアで感染拡大すると中国に注文が来て得をしていた、五輪後は中国もウィズコロナに移行だ、中国不動産セクターが倒産すれば米国株の買い場が到来する…という感じだ。どれも当たりそうな気がするし、全部外れる気もする。人類には予想もつかない盛大な崩壊劇が待ち受けていそうだ。