ロシアがこのタイミングでウクライナ侵攻を計画しているのは、中国にとっては好ましくない出来事のようだ。何しろ平和の祭典の北京五輪が目前に迫っている中で、仮に侵攻が始まれば大会は台無しとなる。ロシアと中国の間に微妙な亀裂が入り始めた。
旧ソ連圏の主導権めぐり中ロに不協和音 ウクライナ攻撃抑止「影の主役」は習主席?【解説委員室から】
1/25(火) 10:54配信 時事通信
拓殖大学海外事情研究所教授・元時事通信モスクワ支局長
新年早々に起きた中央アジア・カザフスタンの騒乱や、ロシアによるウクライナへの軍事圧力をめぐって、中国・ロシア間に微妙な不協和音がみられる。近年、反米で結束し、準同盟関係を深める中ロだが、中国は旧ソ連圏への経済進出を進めており、ロシアが軍事力で影響力拡大を図ることを好ましく思っていないようだ。
2月4日の北京冬季五輪開会式には、プーチン・ロシア大統領が出席し、同日、習近平国家主席との首脳会談が予定される。中国はロシアがウクライナに侵攻し、「平和の祭典」が銃剣で汚されることを望んでいない。2月4日の中ロ首脳会談が注目点だ。
カザフ親中派を一掃
カザフの暴動は指導部内の権力闘争に発展し、名目的指導者とみられたトカエフ大統領が実権を掌握。30年にわたって独裁体制を敷いたナザルバエフ前大統領は引退を強いられた。
その背後でロシアの影がちらつき、プーチン大統領は旧ソ連6カ国で構成する集団安保条約機構(CSTO)の平和維持部隊約2500人を投入。トカエフ大統領は暴動鎮圧でプーチン大統領に「特別な感謝」を表明した。
この間、中国は出番がなかった。習近平国家主席は権力闘争の決着がついた後にトカエフ大統領に電話し、暴動鎮圧の支持を表明、北京冬季五輪開会式に招待した。外交筋によれば、中国もカザフに治安部隊出動を打診したが、トカエフ政権は法的根拠がないとして断ったという。
実際には、中国も加わる上海協力機構(SCO)の平和維持部隊があり、何度も演習を行いながら、出番はなかった。
権力闘争の結果、ナザルバエフ氏の側近中の側近だったマシモフ国家保安委員会(KNB)議長ら親中派が失脚した。マシモフ氏は武漢大学を卒業し、中国に太いパイプを持つ。
中国は長い国境を接する資源大国のカザフを「一帯一路」の拠点国家と位置づけ、マシモフ氏がカザフ側窓口だったが、反逆罪で逮捕された。
新型コロナ禍の前まで、習主席は毎年カザフを訪問。ナザルバエフ氏の訪中回数も25回に上り、プーチン大統領の訪中回数(20回)を上回る。
中国の王毅外相がロシアのラブロフ外相との電話会談で、CSTO出動を支持しながら、「カザフの主権尊重」を申し入れたのは、中国の不満を示唆している。
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中国もヤケクソになって台湾に攻め込むかもしれない
ワトソン君ロシアは、意外と中国とは仲良くないんですね!
黒井まあ国家に友人はいないというが、ロシアはまさに中国の北京五輪を妨害するかの勢いでウクライナに侵攻しようとしてるよな。友好国のすることじゃない。
ワトソン君ホントですね・・・。中国も、オリンピックを中止して台湾に攻め込むべきでは?
黒井こらww まあそのシナリオはありうるからな。恒大デフォルトや不動産バブル崩壊でにっちもさっちも行かなくなって、五輪どころじゃないとなったら何をしでかすか分からない。破れかぶれでヤケクソになる可能性が高い。
ワトソン君台湾侵攻を始めれば、中国が世界から非難されるので、意地悪クラブを一掃できます!
黒井確実に制裁が発動するだろうね。習主席も今は頭が痛いだろうよ。仮にも友好国かの勢いで交流を深めていたロシアに後頭部を殴られるような話だからな。
ロシアと中国の国益のズレが大きくなった
ワトソン君ネットユーザーの反応です!
・中国はソビエト崩壊後にロシアに接近して、40兆円分の原油とガスを購入して親交を深めました
・ロシアとしては実力行使でカザフスタンから締め出して、一帯一路の命運はロシア次第だという警告を送ったのでは?
・中国とロシアの対立は、西側に好都合なのでいい事です
・中国とロシアは呉越同舟の関係です
・ロシアと中国は、評論家が言う程親密ではありません。中国が経済でヨーロッパで影響力を高めている事を、よく思ってないです
黒井まあそういうことだわな。ロシアにはロシアの国益があるし、中国とのズレも当然ある。そのズレが日ごとに大きくなり無視できなくなったのが今回なわけで。日本としても両国の対立は上手に立ち回ればメリットが大きい。
ワトソン君北京オリンピックは、ホントにダメになりそうですね!何だか、色んな事が黒井さんのシナリオ通りに進んでると思います。
黒井まだ何とも言えないけどな。ロシアが本気で侵攻する気があるのかも含めて状況を注視しよう。
ワトソン君中国の皆さん、北京オリンピックは中止です!残念でした!さようなら!