女優の長澤まさみさん(38)が、映画監督の福永壮志氏(43)との結婚を1月1日に発表しました。長澤さんの知人によると、彼女は妥協を許さない孤高の表現者に惹かれる傾向があり、映画に情熱を注ぐ福永氏は理想の男性だったといいます。市井の人々やマイノリティに光を当てる社会派作品を手がける福永監督は、長らく製作資金集めに奔走してきた苦労人。真田広之さん主演のドラマ『SHOGUN 将軍』の監督を務め話題になった今、二人は結婚の好機と捉えたのでしょう。
長澤まさみ(写真:本誌写真部)
福永壮志監督の軌跡:社会派映画への深い情熱
北海道出身の福永監督は、高校卒業後に米国ミネソタ州へ留学し、ニューヨークで映像制作会社に勤務した後、映画監督としての道を歩み始めました。2015年には、長編デビュー作『リベリアの白い血』が第65回ベルリン国際映画祭に正式出品され、ロサンゼルス映画祭で最高賞を受賞しています。しかし、この作品の撮影中には悲しい別れがありました。
同作は、リベリアのゴム農園で過酷な労働を強いられる主人公がニューヨークへ渡り、移民の現実と向き合う姿を描いたものです。福永監督の義弟であり、憧れの存在でもあった撮影監督の村上涼さんが自主製作したドキュメンタリーに着想を得ていました。2013年、二人が協力して現地で『リベリアの白い血』を撮影中、村上さんはマラリアに罹患し他界してしまいます。福永監督は義弟の遺志を継ぎ、作品を完成させ、「生涯、映画監督として生き抜くこと」を誓ったといいます。
彼の2作目『アイヌモシリ』は、アイヌ民族の少年の成長を描く映画で、「北海道出身なのに何も知らなかった」という思いから、5年がかりで2020年に完成させました。
長澤まさみとの出会いと芸術的共鳴
福永監督は、2019年には拠点をニューヨークから東京に移していました。実は、『アイヌモシリ』にはリリー・フランキーさん(62)がゲスト出演しており、リリーさんは長澤さんの大親友。彼を通じて長澤さんと福永監督が交流するようになったようです。福永監督の影響か、長澤さんは出演作選びを熟慮するようになったと映画関係者は語ります。
近年、長澤さんはドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(フジテレビ系)や映画『ロストケア』など、社会派作品にも積極的に出演しています。2023年3月に配信された「POPEYE」のインタビューでは、映画への熱い思いをこう語っていました。《実際、そんな綺麗なものじゃないと思うんですよ、人生って。もちろん、綺麗なところだけを切り取った映画もありますけど、現実には感情が乱れる瞬間もあれば、グタグタする瞬間もある。そういう部分をしっかり見据えた映画が、私は好きなんでしょうね》
日本映画界の巨匠夫婦に続く存在
特に監督と女優の夫婦は、映画への思い入れが強い傾向があります。過去には伊丹十三監督と宮本信子夫妻、篠田正浩監督と岩下志麻夫妻、大島渚監督と小山明子夫妻のように、妻を作品に起用することも多く見られました。長澤さんに関しても、30代から徐々にドラマから距離を置くようになったと言われています。福永監督の才能に心酔している彼女だけに、「将来的には夫の監督作のために、ひと肌脱ぎたい」という気持ちが当然あるはずです。
環境問題への関心:未来の夫婦共演の可能性
福永監督は2024年に発表したドキュメンタリー映画『アイヌプリ』で、アイヌの伝統的なサケ漁をクローズアップしており、最近は魚や動物を取り巻く環境問題にも興味があるようです。長澤さんもまた、最近のインタビューで環境問題への関心を語っています。《魚が大好きで……食べるのが(笑)。イワシ、サバ、アジなど新鮮な青魚の刺身が一番好き。食べられなくなったら本当に困るので、海をきれいにする取り組みに関心があります。(略)普段使う水が海に繋がるので、できることから実行していきたい。水質だけでなく地球温暖化の影響も心配ですよね》(『FRaU』2025年11月号)。
このような共通の関心を持つ二人が、近い将来、海洋汚染を啓発する社会派映画で夫婦共演する日が来るかもしれません。日本の映画界に新たな風を吹き込む、長澤まさみさんと福永壮志監督の今後の活動に注目が集まります。





