富山は成功したのになぜ? 全国「LRT化」を阻むものの正体

[ad_1]

注目を浴びるLRTとその現実

富山は成功したのになぜ? 全国「LRT化」を阻むものの正体

市内を走る富山港線(画像:写真AC)。

【調査結果】LRT導入、あなたは賛成? 反対?

 LRTは「Light Rail Transit」の略で、低床式車両(LRV)を使った路面電車の進化形だ。バスに比べると運行の定時性や乗降のしやすさで優れている。未来のモビリティ都市創造に欠かせない公共交通として、各地で構想が存在している。

 東京都内では、南北の交通手段がほぼバスに限られている江東区の亀戸~新木場間や、中央区の銀座~晴海にLRTの整備が検討されている。なお現在、中央区の新橋~晴海間にはバス高速輸送システム(BRT)が運行しており、この路線を将来的にはLRTに置き換える構想が存在する。

 かつて都内を走っていた路面電車には、自動車の道をふさぐ「時代遅れの乗り物」として次々と廃止された過去がある。しかし皮肉にも、路面電車の進化形であるLRTは多くの人数が時間通りに利用でき、かつ環境的にもクリーンという点で注目されているのだ。

 2006(平成18)年開業の富山ライトレール(現・富山地方鉄道富山港線)に続き、栃木県宇都宮市では同市と芳賀町(はがまち)を結ぶ宇都宮ライトレールが完全新設路線として2023年の開業を目指している。ただ、LRTが各地で検討されるようになったのは21世紀の初頭であり、それを考えると、路線改良・新設で誕生したのがこの2路線のみという事実は、いささか残念と言わざるを得ない。

 その利便性が理解されながら、物事がスピーディーに運ばないのはなぜか――。その現状を表しているのが、岡山県で計画されている吉備線のLRT化構想だ。

 吉備線のLRT化は、路線を運営するJR西日本がその検討を発表したことに端を発している。ときは2003年2月。当時、富山ライトレールのLRT化も同時に発表されている。こちらが、発表後わずか3年で開業に至ったのに対し、吉備線は具体化が進まなかった。

[ad_2]

Source link