男女2人が倒れ搬送された事件があった現場のマンション=15日午前10時6分、大阪府高槻市(鳥越瑞絵撮影)
大阪府高槻市のマンション2階で倒れていた住人女性(40)と少年が意識不明の状態で搬送された事件で、大阪府警は20日、私立高校生の少年(17)の死亡が確認されたと明らかにした。死亡確認は19日午後。少年の左胸には刺し傷があった。現場からは血のついたサバイバルナイフが見つかっており、少年が女性に危害を加えた後、ナイフで自傷したとみられる。府警が司法解剖して詳しい死因を調べる。
府警や捜査関係者によると、14日午後6時ごろ、少年は宅配業者の制服姿で複数の凶器や拘束器具が入った段ボールを持って女性宅を訪問。少年が押し入った室内には、少年と同じ中学の同級生だった長女(17)もいたが、女性と少年がもみ合いになった隙に逃げ出し、階下の住人に「泥棒に入られた」と通報を依頼。駆け付けた警察官がマンション2階の通路で倒れている女性と少年を発見した。