いよいよロシア国家デフォルトの日が近付いてきた。3月16日にもドル建て債の利払いが迫っているが、その際にルーブルで支払われた場合にはデフォルトとみなされCDS決済が実行されるという。現段階で分かっているだけでも、約1.5兆円分のロシア国債が不適格になる恐れがあるそうだ。
ロシア国債、CDSオークションで引き渡し不能も-ヘッジ取引に懸念
3/12(土) 15:56配信 Bloomberg
(ブルームバーグ): 約130億ドル(約1兆5200億円)相当のロシア国債はクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のオークションで引き渡し可能債務として不適格になる恐れがあると、クレジットデリバティブ決定委員会が11日判断した。ロシアのデフォルト(債務不履行)時に保険の役割を果たすCDSを活用する取引が増えていたが、そうしたヘッジ取引は複雑な様相を呈しそうだ。
決定委員会は3日間の会議後、対象となるロシア国債6本について、発行通貨のドルやユーロではなく、ルーブルでの支払いが許されたことを理由に、引き渡し可能債務として見なすことができないと指摘した。これら国債の満期は2025年、27年、29年、32年、35年、36年。
ICEデータ・サービシズによると、CDS取引でロシア債を保証するコストは5年以内にデフォルトに陥る確率を約82%と示唆している。
ロシア政府はルーブルの支払いオプションがもともと付いていないドル建て債で1億1700万ドル相当の利払いを今月16日に控えている。この支払いがルーブルで行われた場合、CDS決済を引き起こすデフォルト事由となる。
原題:Swaps Ruling May Complicate a Russia Default Insurance Payout(抜粋)
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ロシアはこの数日で一気に動く恐れ
黒井ロシア経済がデフォルトすれば戦費の調達も一気に難しくなり、ミサイルや戦闘機を動かすお金もなくなるだろう。逆に言えば、この数日で一気にロシアは戦局を進めようとするかもしれない。パラリンピックも終わったし危険なタイミングと言える。
黒井ロシアという国が地球上から消え去ったと思えばいい、というネットユーザーのコメントが目を引いた。だがロシア軍は確実に他国を侵略し、ミサイルや戦闘機で爆撃を繰り返している。独裁者プトラー政権が倒れない限り危険な状況は続く。もう少しの辛抱なのか、それともこれからがほんとうの地獄なのか。