不安は的中してしまった…海を知らない会社と船長「いつか事故が起きると心配していた」

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不安は的中してしまった…海を知らない会社と船長「いつか事故が起きると心配していた」

事故にあった家族たちが集まる説明会の会場

 事故から3日目の早朝。宿泊先から車で取材現場に向かう道中で見た海は荒れていた。打ち付ける波が無数の白いしぶきを飛ばし、その音は窓越しにも聞こえるほど。この日も捜索に向かった海上保安庁や漁港関係者らの表情は厳しい。25年以上のベテラン漁師は海を振り返り「波が高く、立っていられなかった」。思うように捜索が進まない悔しさが日に焼けた横顔に浮かんだ。

 取材を進める中で聞こえてくるのは「いつか事故が起きると心配していた」との声。地元では、事故を起こした遊覧船の運航会社の経営側にも現場側にも不安を抱いていた関係者が驚くほど多かった。ある漁師は「数年前に今の社長に交代後、会社の方針に合わない経験豊富な船員やスタッフが多数入れ替わった」と明かす。観光関係者は「社長は過去に陶芸家として活動していた人と聞いている」。海や経営については経験が不足していたのかもしれない。船長の離職が相次ぎ、事故当時運転していた豊田徳幸船長(54)の負担が増えたとの指摘もあった。

 その船長についても「元水陸両用車のドライバー。海についてほとんど知らないのが心配だった」と話す人もいる。外洋が荒れていても湾内が穏やかな顔を見せることは多い。経営側も現場も航行の危険性を判断しきれなかった可能性が否めない。

 きょう26日はシケ予報。自身の父親を水難事故で失った漁業関係者は「人ごとだと思えない。全員見つけてあげたい」と唇をきつく結ぶ。一刻も早い救出と、運航会社の説明が求められる。(吉澤 塁)

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