今夏の参院選比例代表に、国民民主党から立候補することになった山尾志桜里元衆院議員(50)は14日夕、東京・赤坂で行われた党の街頭演説に参加した。
戸籍名の「菅野志桜里」ではなく、衆院議員時代の「山尾志桜里」として再び活動すると明かした山尾氏の擁立は、この日、党から発表されたばかり。
2020年9月、現在の形で結党した国民民主党に入党したが、21年衆院選には立候補せず、その後は弁護士として活動してきた。街頭演説では、「こうやって人前でマイクを握るのは、4年ぶりです」と切り出し「政治は、本当に多くの方が人生をかけて挑戦し、つくられている。私もあらためて国民民主の仲間としてチャンスをもらい、再びみなさんんといっしょに戦う仲間にしていただいた。皆さんが築き上げた信頼を裏切らないという思いでやりたい」と述べた。
また「国民民主は『103万円の壁』で有名になったけれど、ワンイシューの政党ではない。結党時から、給料が上がる経済、自分の国は自分で守るということを訴え続けてきた」と訴え、「ネットのみなさんの力を最大限お借りして、人気を上げていただいたと、一民間人として思っているが、暮らしに根付いた政党だということをお伝えしたい」とも、呼びかけた。
同党の玉木雄一郎代表は、街頭演説後の取材に、山尾氏の擁立について「20年9月に15人で立ち上げた時のメンバーであり、わが党の憲法についての論点整理をまとめ、現在の国民民主党の政策の骨格をつくりあげた大切なメンバーの1人」と説明。「あらためて戦線に加わっていただき、日本の政治を大きく変えていく仲間として期待している」と述べた。