カリーニングラード、食べ物じゃないぞ。
ロシアの飛び地カリーニングラード、次の火種になるかもしれない理由
6/24(金) 7:00配信 CNN.co.jp
(CNN) バルト海沿岸に位置するロシアの飛び地、カリーニングラード周辺で緊張が高まっている。孤立しているものの戦略的に重要な領土である同地は近いうちに、ロシアの戦争に巻き込まれる可能性もある。
きっかけはリトアニアが自国領土を通ってカリーニングラードへ入る制裁対象物資の通過を禁止したこと。これを受けロシアは猛反発した。一方、リトアニア側は単に欧州連合(EU)の制裁を順守しているだけだとし、欧州もリトアニアを支持している。
EUはすでにロシア製品を対象とした複数の制裁を発表しており、リトアニアを巡る対立がロシア政府とEUの関係をさらにきしませる恐れもある。
以下にカリーニングラードやその歴史、ロシアにとっての重要性について知っておく必要のある情報をまとめた。
対立のきっかけは?
2月下旬のロシアのウクライナ侵攻開始以降、専門家の間ではカリーニングラードがロシアと欧州の間の緊張の火種になる可能性が懸念されてきた。
カリーニングラードはロシア最西端の領土であり、ロシアで唯一、EU加盟国に周囲を囲まれている。同地とロシアの同盟国ベラルーシの間にはリトアニアが位置し、南側ではポーランドが国境を接している。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は20日、今回の措置には前例がなく違法との見方を示し、「もちろん封鎖の一部に当たる」と指摘。他のロシア当局者も対抗措置を示唆した。
国営RIAノーボスチ通信によると、ロシア安全保障会議のパトルシェフ書記は「ロシアはこのような敵対的行為に必ず対抗する。省庁間で対策を練っており、近いうちに実施する。リトアニア国民に重大な悪影響が及ぶだろう」と述べた。
国営タス通信が経済発展省の情報として伝えたところによると、EUによってロシア領への輸出が制限されている制裁対象製品としては、建設機械や工作機械などの産業機器がある。一部のぜいたく品も制裁対象に含まれる。
リトアニア外務省は20日の声明で、同国は「一方的、個別的、追加的」な制限は課していないと述べた。
リトアニアの駐ロシア代理公使は同日、ロシア外務省に呼び出され、カリーニングラードへの貨物輸送が完全に再開されない場合、ロシアは国益を守るための行動を取る権利を留保すると伝えられたという。
一方、EUは加盟国であるリトアニアを支持する姿勢を見せている。
地域政府の代表者、ドミストリー・リスコフ氏は住民に対し、今回の対立を受けたパニック買いは控えるよう呼び掛けた。
制裁対象の物資は今後、海上経由で輸送する必要がある。リトアニア当局者は21日、「旅客やEUの制裁対象になっていない物資のリトアニア通過は途切れていない。リトアニアは領域通過に一方的、個別的、追加的な制限は課しておらず、EUの法令を完全に順守している」と述べた。
…
核が存在?
スウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟が見込まれる今、ロシアにとってカリーニングラードの重要性はかつてなく増している。ロシア安全保障会議の副議長を務めるメドベージェフ前大統領は5月、両国の加盟計画により「バルト地域の非核の地位について話すことはもう不可能になる。均衡を回復しなければならない」と述べた
ロシアは長年、カリーニングラード周辺のNATO諸国の存在に難色を示してきた。ラブロフ外相は15年、ロシアが核搭載可能なミサイル「イスカンデル」をカリーニングラードに運び込んだと報じられた後、CNNに対し「彼らはNATOのインフラを我々の国境の隣まで移動させた」「ここは米国の領土ではない」と語っていた。
ロシアはカリーニングラードへの核配備を認めていない。しかし米科学者連盟は2018年、衛星画像の分析をもとに、ロシアがこの地域の核貯蔵施設を大幅に近代化したと結論づけた。
ロシアのウクライナ侵攻以降、リトアニアはNATOに対し自国領土に配置される兵士の増加を求めてきた。4月には、ナウセーダ大統領がNATOの「増強前方プレゼンス大隊」を「少なくとも」旅団の規模に変更すべきだと発言。スバウキ回廊の増強も要請した。
学びがある! 23
分かりやすい! 53
新しい視点! 25
ワトソン君ラードとは違うと思います(笑)
カリーニングラードがWW3のきっかけとなるか
黒井ベオグラードとかスターリングラードとか、何とかラードという地名があっちの方には多いね。レニングラード包囲戦というのもあった。
ワトソン君スターリングラードという場所も、戦争の舞台になってたみたいです!
黒井すなわちカリーニングラードも…と容易に推測し得るよな。実際こんな場所にロシアの飛び地があること自体が、次の大戦の火種をここにすると決めたようなもので。
ワトソン君カリーニングラードは、元々ドイツだったみたいですね!
黒井ネット百科事典によれば、従来はケーニヒスベルクと呼ばれていたそうだ。第二次世界大戦でドイツ式の歴史ある建物はほとんど破壊され、ポツダム宣言を経てソ連への編入が決まった。リトアニアが独立したことで飛び地になったという経緯だ。
ワトソン君勉強になります!複雑な場所なんですね・・・。
ワトソン君ネットユーザーの反応です!
・このカリーニングラードの存在が、今後のカギになるかもしれません
・第三次世界大戦の戦端は、このカリーニングラードから開かれると思います
・カリーニングラードのソ連割譲は、まだ77年前の出来事です。追放されたドイツ人でまだ生きてる人はいます
・ロシアからしたら、リトアニアという小国になめられたので、許せるかどうかは分かりません
・スウェーデンとフィンランドがナトーに加盟したら、ロシアはバルト海3国に侵攻するのでは?
黒井ウクライナ侵攻を契機として北欧2カ国がNATOへの加盟に踏み切り、それが理由となり第三次世界大戦…十分考えられ得るシナリオだよな。今からこの地域の歴史について勉強しておこう。
ワトソン君ロシアの皆さん、このままだと敗戦国になります!領土割譲です!さようなら!