14日、中国福建省石獅市の漁港で、漁の解禁を前に漁網を船に積み込む漁師ら(共同)
【石獅共同】中国が沖縄県・尖閣諸島の周辺を含む東シナ海で設けた禁漁期間が16日に明けるのを前に、福建省の地元当局が「敏感な海域での操業を厳しく禁止する」との通知文を出していたことが14日、分かった。尖閣周辺での操業を指しているとみられるが、指示が徹底されるかどうかは不明。日本政府は事態の動向を注視している。
福建省石獅市の当局は、漁解禁を待つ大量の漁船が停泊する漁港に、漁業者への7月付の通知文を掲示。同省ショウ州市や浙江省台州市の当局も7月、ホームページ上で「敏感な水域に入ることを厳しく禁ずる」などと通知した。