自民党の岸田文雄政調会長は19日の記者会見で、党首討論について「G20(20カ国・地域首脳会議)、中東情勢、日本経済の行方、さまざまな課題がある中、(夫婦で2千万円の蓄えが必要とした金融庁)金融審議会の報告書にからむ問題に終始したことは物足りないものを感じた」と述べ、野党党首の追及に疑問を呈した。
岸田氏は全体の印象として「(議論が)かみ合っていたとはいえない」と述べた。
立憲民主党の枝野幸男代表が討論で内閣不信任決議案の提出に言及しなかったことに関しては「選挙を前にした国会閉幕の時点で、多くの不信任案が出されてきた歴史があった」と指摘。「もし出さなかったなら少ない方の例になる。それを国民がどう受け止めるかだ」と牽(けん)制(せい)した。