今年最も強い台風11号…方向転換して韓半島に向かって北上


今年最も強い台風11号…方向転換して韓半島に向かって北上

韓国の気象衛星「千里眼」から見た台風11号「HINNAMNOR(ヒンナムノー)」の様子。[写真 韓国気象庁]

30日、韓国気象庁によると、28日に発生した台風11号は午前9時現在、沖縄の東約930キロ付近の海上を時速32キロの速度で西進している。高水温海域を通過しながら中心気圧945ヘクトパスカル、最大風速45メートルの非常に強い台風に成長した。強風の半径も300キロに達する。台風が直接影響を及ぼす場合、人や大きな石まで吹き飛ばすほどの強さだ。今年発生した11個の台風の中で「非常に強い」台風が発達したのは11号が初めてだ。

◆台風の目がくっきりと…「さらに強まる」

韓国の気象衛星「千里眼2A」が観測した台風11号の姿を見ると、巨大なうず巻き雲の中央に台風の目がくっきりと見えるほど強力な威力を誇示している。今後も台風は30度を上回る高水温海域を通過しながら水蒸気を吸い込み、さらに強くなっていくものとみられる。

気象庁のイ・グァンヨン予報分析官は「台風の構造に影響を及ぼす大気の上・下層間の風の差が小さく、移動経路上の海水面温度が30度前後と高かったため、短時間で台風が強力なものに発達した」とし「今後も周辺に位置した熱帯低気圧を取り込みながら強さと大きさが大幅に増していくものと予想される」と説明した。

◆台風、韓半島に上陸するか…「変動性、非常に大きい状況」

問題は今後の台風の経路だ。台風11号はさらに勢力を強めながら西進し、31日から来月2日にかけて沖縄付近の海上で速度を落としながら停滞するものと予想される。その後2~3日ごろに北に方向を変えた後、韓半島に向かって接近するものとみられる。4日午前9時には沖縄の西南西約190キロ付近の海上まで北上する見通しだ。

だが、その後の台風の経路はまだ予測が難しい状況だと気象庁は説明した。韓半島西側にあるチベット高気圧の強さによって台風の経路が中国側に西進する場合もあり、さらに北上して韓半島に上陸するか大韓海峡を通過する可能性もある。

イ分析官は「台風が沖縄付近を通過する過程で経路と強さにに対する変動性が非常に大きいものとみられる」としつつも「徐々に西進するのではなく北上する可能性が少しずつ高まっている状況」と話した。

一方、台風に伴った流れ次第では、南から流入した高温多湿な空気と北側から吹く冷たく乾燥した空気がぶつかり、3日を前後して南部地方や済州島(チェジュド)を中心に雨が降ることが予想されている。



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