ベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏(右)と妻のナタリア・ピンチュクさん=ミンスクで2014年6月21日、AP
ノーベル平和賞受賞が決まったベラルーシの人権活動家アレシ・ビャリャツキ氏(60)の妻、ナタリア・ピンチュクさんは7日、ロイター通信の電話取材に対し、当局に拘束されているビャリャツキ氏本人が受賞の発表を「知らないかもしれない」と語った。
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ビャリャツキ氏は2020年にベラルーシで大規模な反政府デモが起きた後も国内にとどまった結果、当局に逮捕された。ピンチュクさんはノーベル賞委員会の発表後、ビャリャツキ氏に通信アプリ「テレグラム」でメッセージを送ったが、返答などは得ていない模様だ。それでも「多くの人がテレグラムを送信したと思う。彼が(受賞を)知ったと願いたい」と話した。
ロイターによると、ベラルーシの国営メディアは平和賞に関して報じていないという。【金子淳】