クレムリンを支持するロシア人、再教育をウクライナ人に施し同化を強制

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クレムリンを支持する人々は「キーウ政権から解放を望むウクライナ人が存在しないため再教育でロシアへの同化を強制しろ」と主張しており、ロシア軍は名実共に「解放者」から「侵略者」にジョブチェンジした。

自分達には敬意を払うことを求め、他者は自分達に歯向かうなというのがロシア人の本音

プーチン大統領は当初「キーウ政権によって8年間のあいだ虐待や大量虐殺に晒されてきた人々(ドネツクとルガンスクに住むロシア系住民)を守るためウクライナで特別軍事作戦を行う」と語り、2022年に1939年式の解放運動(ナチズムに染まったゼレンスキー政権と軍を排除してロシア系住民や善良なウクライナ人を助けるという図式)を開始、これを支持する人々は「解放者であるロシア軍は花束とパンで迎えられる」と本気で信じた。

クレムリンを支持するロシア人、再教育をウクライナ人に施し同化を強制

出典:Генеральний штаб ЗСУ

しかし解放者であるロシア軍を迎えたのは「花束とパン」ではなく「銃と大砲」で解放すべき人々が見当たらないというジレンマに陥り、予想外の抵抗を示すウクライナ人の戦意をへし折るため民間人への無差別攻撃を開始、メディアが報じる民間人の犠牲者を「西側によるフェイクニュースだ」と主張して「ロシア軍は解放者である」というイメージを守ろうとしたが、10日の大規模なミサイル攻撃に満足した人々は本音を赤裸々に語り始めている。

ロシア軍の失態に不満を募らせていたRussia1の番組司会者は「ウクライナの大半で電気や水が止まりお湯さえ使用できない」と民間施設を標的にした攻撃成果を満足げに伝え、番組のゲストは「我々の努力や善意だけでウクライナ人の考え方を変えるのは不可能で、ヘルソンやザポリージャのように占領してキーウ政権との関係を断ち切ることが唯一の方法だ。その土地にロシア軍が駐留して人々がロシアのTVを見て我々と話すことで全てが上手く行く」と主張。

クレムリンを支持するロシア人、再教育をウクライナ人に施し同化を強制

出典:Генеральний штаб ЗСУ

つまりキーウ政権から解放を望む人々が存在しないため「ウクライナ人を再教育してロシアへの同化を強制する」という意味だが、自国に向けられた敵意に対しては国籍や人権を持ち出し「被害者」を演じるので非常に滑稽だ。

欧州の対ロシア制裁については露国営メディアは「欧州にはレイシスト、ナチス、ファシストといった類の人間しかいない。国境を閉鎖したポーランドやバルト三国ですら多くの例外(外交官や就学目的などの入国)を設けたのに、連中は母国を離れEU加盟国で暮らしているロシア人に対しても暗号通貨のウォレット所持を禁止すると言い出した。これはロシア人に対する人種差別で出生を理由に基本的な権利を否定する具体的な例だ。何も違反を犯していない人々にも罰を与える組織的な差別だ」と怒っている。

クレムリンを支持するロシア人、再教育をウクライナ人に施し同化を強制

出典:Kremlin.ru/CC BY 4.0

もうロシア人を公平な天秤で測るのは不可能に近く、恐らく「自分達には敬意を払うことを求め、他者は自分達に歯向かうな」というのが本音で、この様な価値観を振りかざす国と「話し合い問題を解決する」というのは難しいだろう。

因みにRussia1の番組に出演したシドロフ主任教授(モスクワ大学)は「このままインフラを完全に破壊して大量のウクライナ難民を欧州に送り込め」と述べている。

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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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