(写真:朝鮮日報日本語版) ▲ユーチューブの画面キャプチャー
ウクライナ軍の兵士が、ロシア軍の撃った巡航ミサイルを携帯式の対空ミサイルで撃墜する映像が公開された。
【動画】ロシア軍の巡航ミサイルを撃墜するウクライナ兵
CNNテレビは12日(現地時間)、ある兵士が携帯式対空ミサイル(MANPADS)でロシアのミサイルを撃墜する映像をウクライナ国防省が公開したとして「非常に驚くべきこと」という反応を見せた。
映像は今月10日にウクライナのソーシャルメディア(会員制交流サイト)のチャンネルで公開されたもので、後に地域防衛軍のアカウントで再公開された映像を見ると、ウクライナの兵士が平野でミサイルのランチャーの傍らに立っている。ランチャーは、旧ソ連時代の兵器である9K38「イグラ」のものとみられる。
画面外から「今行く」という叫びとともに、ジェットエンジンの音と小銃の銃声が聞こえた。「ワーニャ、行くぞ」という大声がさらに続いた。画面の中の兵士がミサイルを発射し、後方でも別のミサイルが発射されたようだ。
2発のミサイルが空を飛んでいく様子が遠方で捕捉され、間もなく1発がロシア軍のミサイルに命中し、火炎と煙が噴き出した。画面外で歓呼する叫び声が聞こえた。
映像が撮影された時期は正確に確認されていないが、10月10日にロシア軍がウクライナ全域に84発のミサイルを降らせ、このうちおよそ40発が撃墜された当日に撮影された可能性が高いとみられる。
3M54「カリブル」のようなロシア軍の巡航ミサイルは、ほとんどが低高度を飛び、スピードも音速より遅いので、短距離対空ミサイルに弱い。だが射程の短いMANPADSで巡航ミサイルを迎撃しようと思ったら、ミサイルのすぐ近くで、レーダー探知システムの支援を受けて緊密に作戦を展開しなければならない。
なお、ウクライナ軍が現在使用しているMANPADSは9K38「イグラ」、FIM92「スティンガー」などだといわれている。
キム・グァンウォン記者