ロシア軍の訓練所で乱射、11人死亡 CIS加盟国出身者が関与か


ロシア軍の訓練所で乱射、11人死亡 CIS加盟国出身者が関与か

ロシア国旗=ゲッティ

 国防省の発表では、2人の実行犯はウクライナの前線への派遣に備えて訓練を受けていた志願兵たちに向けて乱射した後、反撃を受けて射殺されたという。ロシアのニュースサイト「ソタ」は、訓練所がベルゴロド州のソロチという村落にあり、100人近くが訓練を受けていたと報道。CIS加盟国のタジキスタンの出身者が乱射に関与したとの情報も流れている。ウクライナは近年、CISへの参加を取りやめているが、正式に脱退はしていない。

 ロシアはウクライナ南部クリミアとロシアを結ぶ「クリミア大橋」で今月8日に起きた爆発について「ウクライナ特務機関によるテロ工作」と断定し、報復として10、11両日にウクライナ全土にミサイル攻撃を仕掛けていた。プーチン露大統領は14日の記者会見で、ウクライナ都市部への大規模な攻撃を実施しない考えを表明したが、今回発表された乱射事件にウクライナが関与していたと断定された場合、新たな報復攻撃の理由に使われる可能性も出てきそうだ。

 ベルゴロド州では、グラトコフ知事が11日、通信アプリ「テレグラム」に州内の変電所が炎上している写真を掲載したうえで、ウクライナ軍の砲撃により炎上したと主張するなど、「ウクライナ軍による攻撃」が度々伝えられている。【大前仁】



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