【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズは2日、ロシア軍幹部がウクライナでの戦術核使用の可能性がある時期や方法について協議していたと報じた。
ロシアのプーチン大統領は話し合いに参加していなかったという。複数の米政府高官の話として伝えた。
報道によると、米情報機関が入手した情報が米政府内で共有されたのは10月中旬。ウクライナが放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を使う可能性があるとロシアが主張し、実際にはロシアが使用する「偽旗作戦」を欧米側が警戒していた時期と重なる。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日、記者団に対し、報道への言及を避けた一方、「ロシアが核兵器使用の準備を進めたり、プーチン氏が決定を下したりした兆候はない」と説明した。ただ、ここ数カ月の間に懸念を強めていると述べた。