東京大学生産技術研究所と和歌山市は8月、市内の中高生らを対象に、加太に泊まり込んで科学について学ぶ「サマーサイエンスキャンプ」を開催する。友ケ島でのフィールドワークや講義などさまざまなプログラムを用意。参加者を募集している。
加太地区では、地域の魅力向上や移住・定住の促進を図ろうと、市が昨年、地域活性化について産官学で検討するためにプロジェクトチームを発足。地区内には研究所メンバーが常駐するラボが設置されている。
キャンプは初の試みで、海をテーマに、学生たちに科学への理解を深めてもらおうと企画。市立青少年国際交流センター(加太)を会場に、8月4~6日に2泊3日で行う。
研究所や和歌山大学の研究者らによるワークショップのほか、主に加太地区や友ケ島での町歩きや古民家の見学、漁業者とのふれあいなどを予定している。
市の担当者は「参加者とのふれあいで加太の新しい発見もあると思う。ぜひ参加してほしい」。研究所の担当者は「科学に興味がある方、和歌山の自然やまちづくりに関心のある方は大歓迎のイベント。積極的な応募をお待ちしています」と話している。
定員40人(課題作文で選考)。全国7自治体(県内からは和歌山市のみ)の中高生が参加対象で、センターまでの交通費は自費負担。申し込みは、課題作文と所定の応募用紙を「東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス事務局」に郵送(28日まで、当日消印有効)かメール(30日まで)。問い合わせは事務局(03・5452・6024)。