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8日投開票の米中間選挙は上下両院で民主、共和両党の接戦となり、大勢判明が遅れている。トランプ前大統領は勝利の勢いで2024年大統領選に弾みをつける狙いだったが、共和党の伸び悩みで思惑が外れそうだ。民主党は予想より踏みとどまっており、バイデン大統領は求心力低下をひとまず回避した。(ワシントン 淵上隆悠、田島大志)
激怒
8日、米フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で記者に話すトランプ前米大統領=ロイター
「トランプ氏は激怒し、どなり散らしている」
米CNNは9日、トランプ氏の顧問が記者にこう漏らしたと伝えた。トランプ氏が支援した候補らについても、顧問は「ダメな候補ばかりだった」と語り、トランプ氏のいら立ちを代弁した。
トランプ氏は、上下両院と知事選で計約200人を推薦し、応援で全米各地を飛び回った。描いていたのは、息のかかった候補を多数当選に導くことで存在感を高め、次期大統領選への弾みとするシナリオだ。
(写真:読売新聞)
米メディアの事前の世論調査では、共和党が下院選で過半数を大きく超え、上院選もやや有利とされていた。自信を深めたトランプ氏は、7日のオハイオ州の集会で、「15日に非常に大きな発表をする」とぶち上げた。大統領選再出馬を表明すると受け止められた。
しかし、ふたを開けてみれば、共和党は予想外の接戦に持ち込まれた。米メディアのアクシオスによると、トランプ氏が推薦した候補は、注目された上下両院と知事選では13勝10敗(9日夜現在)となっており、苦戦も目立つ。ペンシルベニア州では上院選と知事選の両候補が敗北した。ジョージア州上院選の候補は世論調査では僅差でリードしていたが勝ちきれず、決選投票が行われる。
評価低下
共和党の伸び悩みには、トランプ氏に責任の一端があるとの見方が出ている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は9日、「トランプ氏は共和党最大の敗者だ」と題した社説を載せ、トランプ氏が目立ったことが多くの候補を苦しめたと分析。別の記事で、「経済不安で共和党に来るはずの無党派層が民主党に流れた」と指摘した。
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