
新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるニュージーランドの保健局長=2021年8月、ウェリントン(AFP時事)
【ウェリントンAFP時事】ニュージーランドで、心臓疾患がある乳児への緊急手術を両親が拒む騒ぎがあった。
新型コロナウイルスワクチンを接種した人からの輸血を伴う可能性があるとして手術を拒絶し、裁判所が乳児の保護命令を出した。しかし、反ワクチン団体はアーダーン首相への抗議の声を上げている。
北部オークランドの高裁は7日、乳児が肺動脈弁狭窄(きょうさく)症の手術を終え、体調を回復するまで「裁判所の後見」の下に置くことを決めた。保健当局が緊急保護を申し立てていた。乳児はオークランドの医療施設で治療に入った。
両親はワクチンを接種していない人の血を求めた。ただ、ニュージーランドではワクチン接種経験の有無で輸血用血液を区別していないため、当局は両親の要求を退け、騒動に発展した。