クルーズ船で暮らすことがトレンドになりつつある。
※本記事は、2022年5月31日に掲載した記事の再掲です
シアトルのある夫婦は、早期リタイアしてクルーズ船で生活することを決めた。
アンジェリンとリチャードのバーク夫妻によると、経済的に理にかなっており、コストは住宅ローンより低いという。
彼らは1日35ポンド(約5600円)で、クルーズ船での暮らしを楽しむコミュニティに加わった。
シアトルのある夫婦によると、家を売って早期リタイアし、クルーズ船で常に暮らすことは経済的に理にかなっているという。
アンジェリンとリチャードのバーク夫妻(Angelyn and Richard Burk)の話は、オーストラリアの放送局7NewsとイギリスのIndependentが最初に報じた。
元会計士のアンジェリン・バーク(Angelyn Burk)さんの計算では、飲食代をすべて含めて1日35ポンド(約5600円)で、クルーズ船を恒久の家にできる。「私たちは旅行が大好きで、退職にずっと旅行できて、なおかつ、経済的に理にかなっている方法を探していた」と、バークさんは7Newsに語った。
この夫婦は自宅を売却して、2021年5月に最初のクルーズ船の旅に出た。それ以来、陸地で眠ることは稀で、クルーズの合間には友人や親戚の家に泊めてもらっているという。
「普段からクルーズを使っている人にとっては実現可能だが、努力は必要だ」とバークさんは語り、彼らは次のクルーズも前もって計画していると付け加えた。
この夫婦は洋上での新しい生活を始めてから、イタリア、アイスランド、シンガポールを訪れ、シアトルからシドニーまで51日間のクルーズを楽しんでいる。
「我々の最初の計画では、異なる国に1カ月間ずつ滞在し、歳を重ねたら最終的にはクルーズ船にリタイアするつもりだった」とバークさんは語った。
洋上での生活は人気が高まっているようだ。元クルーズディレクターのクリスティーン・ケストラー(Christine Kesteloo)さんは2022年4月、パンデミック期間に職を失った後、1年の半分をクルーズ船で生活しているとInsiderに語った。ケストラーさんは現在、1年の半分をクルーズ船のチーフエンジニアである夫とともに船に乗り、残りの半年をオランダの自宅で過ごしている。
このトレンドを利用しようとしているのが、以前Insiderの記事で紹介した、海上住居コミュニティ企業のStorylinesだ。同社は新しいクルーズ船の家具付住居を50万ドル(約6400万円)で販売している。このクルーズ船には、シアター、3つのプール、20店のレストラン、ウェルネスセンターができる予定だ。
「クルーズ船にないものは、持つ必要性がないもの」だとStorylinesの共同創業者でCEOのアリスター・パントン(Alister Punton)氏は述べている。同社は12年、24年、60年のリース契約を販売中で、2024年には6大陸を1000日でめぐる旅を開始する予定だ。
[原文:A retired couple sold their home so they could permanently live on cruise ships for less than $43 a day]
(翻訳・Makiko Sato、編集・Toshihiko Inoue)
Jyoti Mann