【ロンドン=板東和正、ニューヨーク=上塚真由】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者は2日、世界全体で95万人を超え、100万人に迫った。3月26日に50万人を上回ってから約1週間でほぼ倍増、感染拡大が加速している。死者も増え続け、4万8千人を超えた。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日、ジュネーブでの記者会見で「過去5週間で感染者数が飛躍的に増えた。死者数もこの1週間で倍以上となり、感染急拡大を深く憂慮している」と指摘した。
WHOが緊急事態宣言を出したのは1月30日で、感染者は2月1日付のWHO状況報告で初めて1万人を超えた。約2カ月でほぼ100倍に増えた形だ。
米国では1日、感染者が21万人を超えた。死者は5100人を上回り、イタリア、スペインに続き世界で3番目に多い。
米国で最も感染が拡大している東部ニューヨーク州の感染者数は前日より約8千人増え、8万4046人となり、中国全体の感染者数を上回った。
スペインの死者は2日、前日の集計から950人増え、1万人を超えた。