
ロシア国旗=ゲッティ
米国防総省高官は12日、記者団に対し、ウクライナ侵攻を続けるロシアが備蓄している砲弾やロケット弾の枯渇が深刻化しているとの見方を示した。他国からの供給などがなければ、来年初めにも問題なく使用できる砲弾などを使い果たすといい、老朽化したものの使用を余儀なくされていると分析した。
高官によると、ロシア軍は発射できなかったり、着弾しても爆発しなかったりする劣化した砲弾などを頻繁に使用。なかには40年以上前に製造されたものもあるという。
米政府は、こうした事情からロシアが北朝鮮やイランと接触しているとみて警戒している。北朝鮮はロシアに相当数の砲弾を極秘に提供している可能性があり、イランは数百発の弾道ミサイルの提供を検討しているとみている。【ワシントン鈴木一生】