ウクライナ南部ザポリージャ州で、ロシアのミサイル攻撃で被害を受けた住宅地(7日)=ロイター
ウクライナ軍参謀本部は13日、ロシアが一方的に併合した南部ザポリージャ州の露軍占領地域に対するウクライナ軍のミサイルなどを使った過去数日の攻撃で、露軍司令部をはじめ複数の拠点を破壊したと発表した。
ウクライナ軍の大統領府顧問は10日、露軍が物流拠点にしている主要都市メリトポリを奪還すれば「クリミア付近まで進軍が可能になる」と述べ、奪還に向けた作戦開始を示唆していた。
メリトポリの市長は12日、ロシアが併合した南部クリミアへのロシアからの重要な補給路となっている橋で爆発が発生し、住民の抵抗運動が関与したと指摘した。
さらにウクライナとの国境に近い露西部ブリャンスク州でも13日に爆発が発生し、ウクライナ軍が露軍基地にミサイルで攻撃した可能性が取りざたされている。
ウクライナのエネルギー施設を断続的に集中攻撃している露軍は14日、首都キーウ中心部や周辺に自爆型無人機を発射した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、防空ミサイルで無人機13機を全て迎撃したと発表した。