トルコがNATO演習を妨害したギリシャ軍機を阻止? ギリシャは否定

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トルコ国防省は17日「ギリシャ空軍機がエーゲ海上空で実施されたNATOの演習を妨害しようと試みたがトルコ空軍によって阻止された」と発表、これに対してギリシャは「NATOの演習ではなくトルコのプロパガンダだ」と非難している。

歴史に起因する正義(真実ではない)は過去に遡る量や切り取った時間でどうとでも編集可能なので「どちらか一方」の主張を真に受けるのは危険

トルコ国防省は「エーゲ海上空の国際空域でNATOのAWACSとトルコ空軍の戦闘機がNexus Ace演習を実施、これを妨害するためギリシャ空軍の戦闘機が接近してきたが、トルコ空軍の戦闘機が阻止して所定の演習内容を完了した」と主張したが、ギリシャは「Nexus Ace演習はNATOによる演習ではなくトルコ軍単独による演習で、事前の飛行許可を得ずにトルコ軍機がギリシャ領レスボス島の上空を通過してアテネ国際空港が管轄する国際空域を飛行、これは国際航空交通規則に違反するためギリシャ空軍機によって迎撃された」と主張している。

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NATO所属機のE-3は欧州南東地域の状況認識力を拡張するためトルコのコンヤ空港を拠点に演習を行うことがあり、これがNexus Ace演習の一部で過去にトルコ空軍と共同で同演習を行っているのだが、今月にNexus Ace演習を実施したのかは不明で、NATO司令部もNexus Ace演習を行ったとは発表していない。

ギリシャ側は「トルコ国防省が発表した動画(トルコ空軍のE-7A、F-16C/D、CN-235、NATO所属機のE-3Aが登場)は意図的に編集されたプロパガンダである可能性が高い」と主張しているものの、根本的な対立原因はローザンヌ条約とパリ条約によって非武装化が義務付けられているエーゲ海の島々をギリシャが武装化していることにあり、これさえも見方を変えればどちらにも一定の言い分があり、第三者が軽々しく「○○が正しく△△が間違っている」と口を挟むには問題が複雑すぎて第三国が仲介して解決するのは不可能に近いだろう。

歴史に起因する正義(真実ではない)は過去に遡る量や切り取った時間でどうとでも編集可能なので「どちらか一方」の主張を真に受けるのは危険だが、このまま両国関係が悪化すると本当に火がつく可能性もあるので東地中海は世界でも特に不安定なゾーンだと言える。

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※アイキャッチ画像の出典:SAC Helen Farrer RAF Mobile News Team / OGL v1.0

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