ロシアの首都モスクワにある大統領府で記者会見したウラジーミル・プーチン大統領(2022年12月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が同国によるウクライナ侵攻を初めて「戦争」と呼んだことを受け、米政府は23日、同氏をやゆし、現実を認めてウクライナから軍を撤退させるよう呼び掛けた。
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ロシア政府はこれまで、プーチン氏が2月に開始したウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と表現しており、当局が問題視する言葉の使用を禁ずる法律も制定している。しかしプーチン氏は22日の記者会見で、可能な限り早期に「戦争」を終結させたいと言明した。
米国防省報道官は、「2月24日以来、米国と世界各国は、プーチン氏の『特別軍事作戦』がウクライナに対するいわれのない不当な戦争であることを理解していた。300日間を経て、プーチン氏はようやくこの戦争をありのままに表現した」と指摘。「現実を認める次の段階として、同氏にはウクライナから軍を撤退させることによりこの戦争を終結させるよう呼び掛ける」とした。
プーチン氏の「戦争」発言をめぐっては、侵攻に反対しているロシア野党のニキータ・ユフェレフ(Nikita Yuferev)議員が同日、「フェイクニュース」を拡散したとして、プーチン氏に対して法的措置を取る意向を表明している。【翻訳編集】 AFPBB News