3月10日の為替市場では1ドル=1,329ウォンまでウォン安が進み、年初来安値を更新することになった。3月13日現在は1,313まで回復しているものの、予断を許さない状況だ。
米国のFRBがインフレ改善スピードの鈍化を理由に利上げを再加速させようとする中、世界的にドル高の傾向が強まった。中国の人民元も同様に下落が続いている。韓国の場合はそれに巨額の貿易赤字が重なり、ついに1月には過去最悪の経常赤字を計上するまでに至った。
とどめの材料として韓国の愛国日報こと中央日報は米国のシリコンバレー銀行破綻を挙げている。リスク資産回避により米国債が買われ、新興国通貨や株は売られる傾向となる。韓国は米国資本の影響を最も受けやすい国だ。
韓国の主要証券会社は「1,350ラインがマジノ線」などと心理的な底値を明らかにしている。FRBの利上げが早ければ今年中旬にも終わると見越しての予測だ。だが韓国特有の問題を考えれば、そのラインで止まる保証はどこにもない。
コメント欄では「0.5%の利上げに追随しないと韓国は厳しい」「ドル価格が安定してもウォンは売られる」「ウォン安を食い止めるためにドル売り介入をして外貨を減らしてる」と厳しい意見が並んだ。中央日報は韓国の利上げについてあまり書きたがらないが、利上げしてもしなくても韓国にとってさらに厳しい状況が訪れるだろう。(黒井)
緊縮とSVB破綻でウォンにも影響…「1ドル=1350ウォンがマジノ線」(中央日報日本語版)
3/13(月) 8:41配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/16508813efb350e4605926b7edeff7be2bb8a112